ミクロ経済学を学ぶための本

 ミクロ経済学を学ぶにあたって、どのような本がよいか迷うと思います。

 いろいろな本がある中で、レベルなどでカテゴライズでき、大きく分けると、次のようになるのではと思います。

  ①初級者向け
   初めてミクロ経済学を学ぶ人たち向けのもので、数式などはあまり出てこないものです。
   ミクロ経済学をある程度、学ぼうと思うと、これだけでは足りませんが、入り口としてはいいように思います。
   ただ、数式をできるだけ使わないようにしているため、かえって分かりにくい部分もあると思います。

  ②中級者向け
   初めてミクロ経済学を学ぶ人から、ある程度、ミクロ経済学の大事な部分を押さえたものです。
   そのため、数式などもある程度、出てきますし、数学的な話も出てきたりします。

   多くの教科書は、初級者向けと言いながら、このパターンで、初めてミクロ経済学を学ぼうとこの種の本を読んだら、大変だともいます。

  ③上級者向け
   大学院生向けの教科書で、数式がばっちりと出てくるようなものです。
   専門的に経済学を学ぶ人は、この種のものを読んでおく必要があるというものです。

 以上を踏まえて、ベスト5を紹介しましょう。

武隈愼一『ミクロ経済学』(新世社)

 比較的平易なもので、数式なども出てきますが、そう難しくはないという印象です。そして、この本もいいのですが、武隈氏による『演習ミクロ経済学』は、数式などが入った演習本ですが、ミクロ経済学の試験勉強などに非常に役立つ本です。
 この2冊を合わせて読めば、ある程度のミクロ経済学の知識は得られるでしょう。


奥野正寛『ミクロ経済学』(東京大学出版会)

 内容的には、初級者向けを想定しているのかもしれませんが、初級者では挫折します。数理経済学者に多いパターンで、初級者を想定しながらも、ある程度、数学が平然と登場することがあります。奥野氏の本もそういう傾向がありますが、この本ではできるだけ、そのような部分を抑えているいる印象です。
 初級者向けではありませんが、ある程度、ミクロ経済学を学んで、上級の本を読むには辛いという人にとっては、ちょうどいいように思います。

スティグリッツ『ミクロ経済学』(東洋経済新報社)

 ノーベル経済学賞を受賞したスティグリッツのミクロ経済学の本です。ノーベル経済学賞を受賞した学者さんは、この種の教科書を出したりもしてますが、その1つです。数式などはあまり出てこず、初級者向けと言えますが、分厚さが難で、その時点で挫折しそうな感じもあります。
 とはいえ、定番の1つと言っていいでしょう。

 4  Mas-Colell『Microeconomic Theory』(Oxford Univ Pr)

 大学院生向けの教科書で英語です。数式なども多く出てきて、何よりも厚く、これを読破するのはたいへんと言えるでしょう。
 しかし、大学院生向けということで、内容はしっかりとしており、専門的に経済学を学ぼうとする人は、チャレンジしてほしい本です。

 5  西村和雄『ミクロ経済学』(東洋経済新報社)

 これも大学院生向けのミクロ経済学の本といえるでしょう。数式・数学なども平気で登場します。ただ4位の『Microeconomic Theory』と比べると、普通の本であり、読みやすさはあると思います。

 いかがでしたでしょうか。

 いろいろとミクロ経済学について本がある中で、少しでもお役に立てればと思います。

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