ビジネスにも役立つ経済学の分野・領域

 経済学を学ぶと、

  「これが仕事に役立つの?」
  「こんなことを勉強しても、ビジネスには使えない!」

なんて、思ってしまいます。

 特に、最初にミクロ経済学を学ぶと、「限界効用」だとか「無差別曲線」だとか、どうでもいいという気持ちになります。

 経済学自体、国の経済や地域の経済などを研究するので、一企業の話とかはあまり出てこず、縁遠い部分もあります。

 ただ、経済学は、ある意味、非常に学際的でもあり、経済学以外の研究分野を取り入れたりもしており、実際にはビジネスに役立つ分野・領域があります。

 そこで、ビジネスにも役立つ経済学の分野・領域ランキングを説明します。

行動経済学

 行動経済学とは、

  「経済学」+「心理学」

のような経済学の分野です。経済学においては、合理性を前提に議論が進められてきましたが、行動経済学はそうではないということで、2002年にはダニエル・カーネマンとバーノン・スミスが、2017年にはリチャード・セイラーがノーベル経済学賞を受賞しました。

 人間はせっかちであるとか、利益よりも損失を重く見るなど、ビジネスにも役立つ要素が多くあります。

ゲーム理論

 自己の利益と相手の反応などを考えながら、状況がどうなるかなどを研究している経済学の分野・領域です。

 理論的な部分も重要ですが、例えば、自分がAという行動を行ったとき、相手はB・Cという選択肢があり、そのBを踏まえて、自分はどうするかなど、論理的思考で状況を考えるのに、役に立つのではないかと思います。

計量経済学

 若干、専門的・数学的ですが、経済学における統計学です。

 ビジネスにおいて、統計学を使うことはあまりないかもしれませんが、統計学の知識があれば、大きな武器になります。

 特に、計量経済学においては、回帰分析などのように、AのときBはどうなるかなど、因果関係を重視するので、こうしたらどうなるかなど、ビジネスにも役立つ部分があるように思います。

 4  産業組織論

 産業組織論は、ある産業自体を分析する経済学の分野・領域です。このことから、王道のマクロ経済学と経営学の中間的な領域とも言えるでしょう。

 市場構造や独占・寡占などの分析、参入障壁などの研究も行われており、マーケット全体を眺めるにはいいかもしれません。

 5  労働経済学

 労働者がどうなのかを研究しています。そして、国全体としての労働状況なども研究対象としていますが、労働生産性をどう上げるかなど、ミクロな研究もしています。このため、生産性をどのように上げるかなどに示唆を与えてくれる部分があります。

6 金融論

 言葉の通り、金融について研究している分野・領域です。

 金融に無関係な人にとってはどうでもいいかもしれませんが、投資・資本政策などを考えるとき、重要な分野と言えるでしょう。

 例えば、株式の評価基準として、「β値」というものがありますが、これは金融論マクロ経済学のCAPMという理論がベースになっています。

 7  メカニズムデザイン

 数学的な要素も強く、理解するには難しい分野です。

 ただ、「2位価格オークション(ヴィッカリーオークション)」などもこの分野から生まれたもので、新たなビジネスモデル・仕組みなどを考えるにあたって、示唆を与えてくれます。

 こうして並べてみると、経済学としては比較的新しく、応用的な分野・領域が多いように思います。

 逆に言えば、経済学としては王道のミクロ経済学やマクロ経済学は、ビジネスとしては役に立たない感じもします。

 ただ、経済学を勉強してきた私としては、ミクロ経済学やマクロ経済学を基礎として、このような新しい応用分野が生まれてきたと言いたいと思います。

 変な言い方かもしれませんが、今見たら「鉄腕アトム」はアニメとしてはつまらないように感じるかもしれません。しかし、「鉄腕アトム」があったからこそ、今の日本のアニメの面白さがあるという感じです。

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