両国駅と言えば、JRの総武線に乗って東京から千葉方面に行き、隅田川を渡ると、まず最初にある駅です。
ただこういう表現よりも、相撲の興行が行われている「両国国技館」があることで、有名なところです。
また、地名としても「横綱」という地域もあり、どうしても
両国 = 相撲
という印象が拭えません。
しかし、隅田川を渡れば、浅草があったりとすることから、古くから多くの人が住んでおり、意外な歴史スポットとなっています。
両国国技館を除いて、もっと、
「両国のことを知りたい!」
「意外な両国の魅力を知りたい!」
という方は、参考にしてください。
1位 横網町公園
まず挙げたいのが、横網町公園です。
「単なる公園?」
「歴史がなさそう!」
と思うかもしれませんが、この公園は、関東大震災で多くの犠牲者を出した「陸軍本所被服廠」があったところです。
改めていう必要がないかもしれませんが、関東大震災と言えば、、1923年(大正12年)9月1日に起きた歴史的な地震です。各地で多くの被害がありましたが、陸軍本所被服廠では火災旋風が巻き起こり、地震そのものではなく、火災で多くの人が亡くなりました。
そしてこの陸軍本所被服廠跡地が、横網町公園です。
現在では、一見すると、下のような普通の公園で、近所の人らしき人も、のんびりと休憩などしています。
画像はありませんしかし、一見すると城のような立派な建物があるのですが、「東京都慰霊堂」であり、関東大震災の被害者を慰霊しています(なお、その後の東京大空襲などの被害者も合わせた慰霊堂となっています)。

また、公園内には、「東京都復興記念館」という博物館があります。
ただ何よりも、臨場感を感じさせてくれるのが、その横にある関東大震災での火災で、溶解した設備などです。これを見ると、ここでの火災の激しさが感じられます。

2位 吉良邸跡
2位は、吉良邸跡を上げたいと思います。
映画・ドラマや浄瑠璃などで有名な『忠臣蔵』の中心的な人物である吉良上野介が住んでいた跡地です。
家自体は残っていませんが、現在では、下のように小さな神社になっています。
吉良邸跡であり、正しくのこの地で、『忠臣蔵』での討ち入りがあり、非常に歴史を感じさせてくれます。

また、吉良上野介の座像があるのも、素晴らしいと思います。

3位 旧安田庭園
3位は、戦前の大富豪・安田善次郎の旧安田庭園です。
安田善次郎と言えば、安田銀行などを創業し、安田財閥を一代で築いた人物として、有名です。
大正時代に東京市に寄附され、現在に至っているわけですが、非常に立派な庭園となっています。
このような庭園だと普通はお金がかかるのですが、「無料」というのも非常にうれしいです。

4位 与兵衛鮨発祥の地
与兵衛鮨とは、江戸時代に華屋与兵衛が生み出したお寿司です。
ただ、当時のお寿司は、現在のお寿司とは異なり、おにぎりのような大きなお寿司でした。
そして、現在の握りずしとなったのは、この与兵衛鮨であり、今の寿司の発祥と言えるものです、
両国駅から南西に少し行ったところにあるのですが、隅田川の近くにあり、「やはり寿司だから、寿司ネタが必要で川の近くにあるのかな?」と思ったりもします。
ただ残念なことは、単なる看板があるだけです。

5位 芥川龍之介生育の地
両国駅から南に進むと、国道14号があるのですが、その道路沿いに、芥川龍之介生育の地があります。
大通り沿いということもあり、現在では看板しかなく、当時の面影は全くないと思います。
しかし、正しくに、この地で芥川龍之介が幼い頃を過ごしたのかと思うと、感慨深いものがあります。

また、芥川龍之介が生まれ育ったところということで、この看板から、少し行った両国小学校の端に、「芥川龍之介文学碑」も建っています。

生育地の単なる看板で、こっちは立派な石碑というのは、逆のような気もしますが…。たぶん、生育地は大通りで、場所がなく、こちらは裏通りで、小学校もあることから、文学碑のほうがしっかりした石碑になったのではと思ったりもします。
まとめ
この他にも、両国には、鼠小僧の墓や、歴史上の人物の家跡などが多くあります。
ほとんどが、看板などしかなく、分かりにくいかもしれませんが、非常に歴史を感じさせてくれます。
両国と言えば、やはり相撲は外せませんが、是非とも、歴史という違う視点で、両国を楽しんでもらえればと思います。
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